人気グループウェアを徹底比較!無料と有料どちらがおすすめ?

2019/06/18
NEW

近年、Office 365やGoogle Appsなどの普及により、グループウェアが注目されています。またクラウド化が進んだことでグループウェアの利便性はますます高まり、中小企業を中心に多くの企業が導入を進めています。しかし、導入を検討している企業の中には、「種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」という方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、グループウェアの機能やメリットと併せて、無料版、有料版のグループウェアをそれぞれ5つずつ比較してご紹介します。

グループウェアとは

グループウェアとは、インターネット上でコミュニケーションを取って情報共有をすることで、より業務を効率化できるツールです。無料ツールと有料ツールでは使用できる機能に差がありますが、主な機能は6つで、それらを活用することで3つのメリットを得られます。以下、グループウェアの6つの機能と3つのメリットをご紹介します。

グループウェアの主な機能6つ

グループウェアの主な機能は、以下の6つです。ビジネスパーソンにとって欠かせない機能が多く、煩雑な業務の効率化を期待できます。

【機能】

【内容】

電子メール機能

Webブラウザ上でメールの送受信ができる

電子掲示板(BBS)機能

掲示板への書き込みや、メッセージのやり取りができる

ファイル共有機能

資料や画像、ドキュメントを格納・共有できる

スケジュール管理機能

メンバーのスケジュールを確認・管理できる

ワークフローシステム(電子決済)機能

システム内で企画書の決済ができる

会議室予約(設備予約)機能

会議室や設備貸出の予約状況を管理できる


以上の基本機能の他にも、グループウェアごとに便利な機能が多く搭載されています。自社に必要な機能を洗い出し、適切なグループウェアを選択しましょう。

グループウェアの導入における3つのメリット

グループウェアの導入によって得られる多彩なメリットの中から、3つをご紹介します。

業務効率化

ワークフローシステム機能によって申請業務を電子化できるため、申請書の作成や申請、承認、管理などをスムーズに行うことが可能です。決済の進捗状況をひと目で確認できる他、申請者や承認者の負担を軽減できます。この他、スケジュール管理機能やファイル共有機能によって、情報共有の時間を短縮することも可能です。

情報漏えいのリスク軽減

グループウェアによって共有した情報やデータには、閲覧制限を設けることができます。リーダー職だけ、プロジェクトのメンバーだけのように閲覧可能な範囲を設定することで、情報漏えいのリスクを軽減できるのです。

コミュニケーションの活性化

メールや掲示板、ファイル共有などのコミュニケーション手段が一元化されており、状況に合わせて最適な方法を選択することが可能です。部署内はもちろん、他部署のメンバーとも気軽にコミュニケーションが取れるため社員間での交流が深まります。

無料のグループウェア5選

無料のグループウェアはいくつかありますが、製品によって使用できる機能は若干異なります。以下、無料のグループウェア5つを比較したのでご紹介します。なお、主な機能は先にご紹介した6つの機能に照らし合わせています。

iQube

特徴

・10人までなら無期限、無料で利用できる
・直感的に使えるUIで操作がしやすい
・グループごとに文書共有や閲覧可能なユーザーを設定できる
・スケジュール上でレポートやToDoリストを管理できる
・スマートフォンに対応しており、社外でも利用できる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約


Group Session

特徴

・無制限にユーザー数を増やせる
・複数の掲示板を作成、ユーザーを各所に割り当てて運営できる
・RSSの登録・閲覧ができる
・ソースコードが公開されているので、カスタマイズできる
・災害時の安否確認ができる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約


Stock

特徴

・機能がシンプルなので、ITの専門知識がなくても利用できる
・ノート形式で情報をストックでき、誰にでも共有できる
・ノートに紐づいたチャット機能により、フィードバックがスムーズにできる
・ノートに紐づけてタスクを管理できる
・テーマごとにやり取りできるため、情報の錯綜(さくそう)を防げる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約

×

×

×

×

×


GRIDY

特徴

・役職や部署、特定のメンバーなど、細かく閲覧制限が設定できる
・支社やグループ会社、協力会社などと情報共有ができる
・ログの監視・共有によって、情報漏えいのリスクを軽減できる
・容量制限を気にせず利用できる
・アクセス制限機能やデータ通信暗号化など強固な、セキュリティ環境を維持できる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約


e-Broad office


特徴

・PCだけでなくモバイルにも対応しており、ガラケーでも利用できる
・ユーザー全員の予定をグループ単位で閲覧できる
・ToDoリストで仕事の内容や締切を登録できる
・個人ユーザーが管理する連絡先を、グループ間で共有できる
・WordやExcelなどのデータファイルを、最大50MBまで送信できる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約

×

×

×

有料のグループウェア5選

有料のグループウェアは無料のものよりも機能数が多く、セキュリティ対策も万全です。以下では、有料のグループウェア5つを比較したのでご紹介します。なお、主な機能は上記6つの機能に照らし合わせています。

Office 365

特徴

・ビジネスで使用頻度の高いWordやExcelなどのOfficeツールが使える
・オンラインストレージの容量が多く、1ユーザーあたり1TBも使用できる
・最大250人で会議ができるSkype for Businessが使える
・1ユーザーあたり最大15台のデバイスにインストールできる
・最新のセキュリティ手法を採用し、データを安全に保存できる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約


価格

・Office 365 Business Essentials 月額540円(税抜)/ユーザー
・Office 365 Business 月額900円(税抜)/ユーザー
・Office 365 Business Premium 月額1,360円(税抜)/ユーザー
・Office 365 Business 無料試用版

G Suite

特徴

・独自ドメインのメールアドレスを使用できる
・カメラ付きのデバイスを使用すれば、ワンクリックでビデオ会議に切り替えられる
・24時間365日体制のサポートを受けられる
・2段階認証プロセスやシングル・サインオンなどのセキュリティ設定が追加できる
・他ユーザーとリアルタイムで共同編集できる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約

×


価格

・G Suite Basic 月額600円(税抜)/ユーザー
・G Suite Business 月額1,200円(税抜)/ユーザー
・G Suite Enterprise 月額3,000円(税抜)/ユーザー

サイボウズOffice10

特徴

・ログイン時間と連動して勤怠の自動打刻ができる
・スマートフォンやタブレットからもアクセスできる
・ユーザーごとに機能を使い分けられる
・掲示板などに「いいね!」のような反応ボタンを設置、コミュニケーションの活性化につながる
・未読を一覧表示できるため、対応すべき情報をすぐに把握できる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約


価格

・スタンダードコース 月額500円(税抜)/ユーザー
・プレミアムコース 月額800円(税抜)/ユーザー

desknet's NEO

特徴

・直感的に使えるUIで誰でも簡単に使える
・案件管理や作業日報などの自社業務を、システム化できるアプリと連動できる
・マルチデバイスに対応しており、スマートフォンは専用UIで操作できる
・設備の予約や使用状況を可視化でき、キャンセルや時間調整などが自動で行える
・25個のアプリケーションを標準搭載

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約


価格

・クラウド版(標準プラン価格) 月額400円(税抜)/ユーザー

J-MOTTOグループウェア

特徴

・入会後、最大3カ月までは無料で利用できる
・4,000社導入のノウハウを活かしたサポートを受けられる
・低障害設計による高度な運用環境のもと作業ができる
・バックアップ機能や不正アクセス防止など、万全のセキュリティ対策が構築できる
・レンタカーや出張ホテル予約など、人気のサービスを会員優待価格で利用できる

主な機能

電子メール

掲示板

ファイル共有

スケジュール管理

ワークフローシステム

会議室予約


価格

・スタンダードプラン月額3,000円(税抜)/20ユーザーまで
・スタンダードプラン年額30,000円(税抜)/20ユーザーまで
・ライトプラン年額20,000円(税抜)/10ユーザーまで


使用目的や利用したい機能に合わせて選ぶ

グループウェアは、情報共有やコミュニケーションの円滑化を図る上で欠かせないツールです。無料、有料によって使用できる機能が異なる他、グループウェアによってもできることに違いが出ます。どのグループウェアにも業務効率化を後押しするメリットがあるため、使用目的を明確にした上で自社に適したものを選びましょう。例えば、WordやExcelなどのOfficeツールを使用するビジネスパーソンであれば、今までどおりOfficeツールを使用できるOffice 365を選ぶのも得策といえます。
グループウェアの導入を検討している企業の担当者の方は、ぜひ上記を参考にしてみてください。

キーワード