オンラインストレージ比較!5つのポイントと5つの定番サービス

2019/04/16
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各種ファイルをオンライン上に保存しておける「オンラインストレージ」は、共同作業がしやすく、データ管理が楽になるためビジネスシーンでも広く利用されているサービスです。今回は、数多くあるオンラインストレージの中から自社に合ったものを選ぶ際の5つポイント、定番のオンラインストレージ5つについてご紹介します。

オンラインストレージを選ぶときに大切な5つのポイント

オンラインストレージ選びで失敗しないためには、以下でご紹介する5つのポイントを参考にしてください。

1.料金・容量

オンラインストレージで注目すべきポイントの1つは、1人あたりの容量や総容量と料金です。業務に必要な容量を基準にして価格と比較し、自社にとって最もコストパフォーマンスがいいサービスを選びましょう。

容量は、ユーザー単位で上限が定められているタイプと総容量で定められているタイプがあります。また、プランによって容量が決まっているタイプ、必要に応じて容量を追加購入できるタイプなど、サービス体系はさまざまです。
料金は、月額料金と年間料金の2パターンがある他、加えて初期費用が必要なサービスもあります。

2.機能

法人向けのオンラインストレージには、個人向けのオンラインストレージにはない機能が豊富にあります。ファイルの検索機能や分類機能、ファイル復元機能、ログの取得、ウィルスチェックなどが代表的な機能です。特にウィルスチェックは、会社の大切なデータを外部の攻撃から守るために必須なので、どのようなセキュリティ対策がなされているかをよく確認しましょう。

サービスによっては機能ごとに追加料金が必要だったり、特定のプランで契約しないと利用できなかったりする場合があるので、欲しい機能が料金に含まれているかの確認も必要です。

3.動作環境、使いやすさ

オンラインストレージを選ぶ際は動作環境を確認し、使い勝手を試すことが大切です。PCならWindowsとMac、スマホならAndroidとiPhoneと、自社で使用するどのデバイスでも使えることを確認しつつ、一部の部署でスモールスタートして試用期間を設けましょう。無料プランのあるオンラインストレージは、無料プランから試すのもおすすめです。

4.サポート

オンラインストレージのサポートは、メールによって行われるのが一般的です。そのため、電話でのサポートが欲しい場合は電話サポート対応があるかどうか、どの料金プランからサポートしてもらえるのかを確認しましょう。海外のオンラインストレージには英語のみ対応可のサービスもあるため、対応言語についても確認が必要です。

5.データの安全性

オンラインストレージを選ぶ際は、データの安全性がどれだけ確保されているかも大切です。各オンラインストレージのデータセンターではどのような保護対策がなされているのかを確認し、災害を想定するならデータセンターの場所も確認しましょう。データセンターの場所は、自社から遠い場所にあれば共倒れを防ぎやすくなります。




定番オンラインストレージ5つの比較

ここでは、定番のオンラインストレージを3つピックアップし、比較します。

1. Dropbox Business

オンラインストレージの中でも知名度が高いDropboxのビジネスプランです。
Standardは1ユーザーあたり月額1,800円で(年間契約なら月あたり1,250円)、総容量で3TBを使用できます。
Advancedは1人あたり月額2,900円(年間契約なら月あたり2,000円)で、容量は必要に応じて追加できます。120日間のファイル復元が可能、Office365との連携、安全性の高い2段階認証など多彩な機能が特徴です。
無料プランで試したい場合は個人向けのBasicが利用できますが、初期容量は2GBと他のサービスに比べて少なくなっています。 ただしBasicには無料で容量を増やす方法がいくつか用意されており、例えば友達を招待することで1人あたり500MB、最大16GB(初期容量と合わせて18GB)まで増加できます。

2.OneDrive for Business

「OneDrive for Business」は、Microsoftが提供するオンラインストレージ「OneDrive」のビジネスプランです。
Plan1は1ユーザーあたり540円(年間契約)で、ユーザーごとに1TBの容量が使用できます。
Plan2は1,090円(年間契約)で、容量無制限です。Office 365との連携を前提としているので、スマホやタブレットにWordやExcelをインストールしておけば出先で作業することも可能です。Microsoftの他のサービスもまとめて使えるプランとして、WordやExcel、PowerPoint、OneNoteなどのOfficeアプリやサービスとOneDriveを合わせたOffice 365 Business Premiumもあります。

3.G Suite

Googleが提供しているビジネス向けのオンラインストレージです。
Basicは1ユーザーあたり月額600円で30GB、Businessは月額1,200円で無制限の容量が使用できます。
無料プランでも15GBと大容量のストレージを試せて、他ユーザーから共有されたファイルは制限容量にカウントされません。Basicから電話とメールによる24時間サポートが受けられ、Business以上ならアプリの開発環境や高性能な検索機能などが追加されるのも魅力です。

Box

海外でのシェアが高く、保存したファイルの暗号化やセキュリティレポートの作成などのセキュリティ対策に優れたオンラインストレージです。
Starterは1ユーザーあたり月額550円で総容量100GBが使用でき、最大10人までがユーザー登録できます。Businessは月額1,800円で容量無制限、ユーザー数の上限もありません。直感的に操作できるシンプルさも、魅力的なポイントです。

firestorage

独自の回線を使用することで、ファイルの高速通信を可能にしたオンラインストレージです。容量や回線の種類、料金の異なる5つのプランが用意されており、自社に最も合ったプランが選択できます。
例えば、最も容量の大きいプランはプラン4で、18TBのストレージ、専用回線による高速通信が利用できます。
firestorageは月間・年間料金とは別に、プランごとに初期費用が設定されています。通信速度が速いため、大容量ファイルのアップロードやダウンロードが快適なことはもちろん、最大8GBものデータを外部へ転送できる特徴があります。転送時にはダウンロード用のURLを発行できるため、取引先にファイルを送ることが多い場合に便利です。許可されていない者がダウンロードできないように、URLにはパスワードが設定できます。

オンラインストレージを比較して最適なサービスを選ぼう

オンラインストレージはただデータを保存しておくだけでなく、社内・社外との共有に優れていたり、共同作業を効率的に行えたり、必要なファイルを素早く検索できたりなど、業務を効率化するための多くの機能があります。この記事でご紹介した5つのポイントとおすすめオンラインストレージを参考にしつつ、自社の業務内容に最も合ったサービスをぜひ選んでください。なお、オンラインストレージは無料で使える無料トライアル版が充実しているので、気になるサービスがあれば無料トライアル版を試して使い勝手のよさを比較してみるのもおすすめです。

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