Office Premiumとは?主な特徴とOffice 365との違い

2019/06/11
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Office Premiumは、普段からWordやExcelなどの、Office アプリケーションを活用している企業に最適なOffice製品です。とはいえ、中には「Office 365との違いが分からない」「Office PremiumとOffice 365、どちらを選ぶべきか分からない」などと悩み、なかなか導入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、Office Premiumの概要とOffice 365との違いについてご紹介します。

Office Premiumとは

Office Premiumは、Microsoft社が提供するプリインストール版のOffice製品です。プリインストールとは、OSやアプリケーションがあらかじめパソコンにインストールされている状態のことを指します。WordやExcel、PowerPointなどのソフトを、別途購入してインストールする必要がなく、購入後すぐに使用できるのが特徴です。また買い切り型なので利用期限がなく、一度購入すれば永続的に利用できる他、無料でアップグレードできるため、常に最新のOffice アプリケーションを使用できます。

またOffice Premiumには、購入から1年間のみ無料で使用できるOffice 365サービスが付属しています。容量1TBのOneDriveに加えて、Skypeによる無料通話(毎月60分)、テクニカルサポート、スマートフォン2台・タブレット2台まで、Office Mobileアプリを使用できるマルチデバイス機能の4つを利用できます。

なお、Office Premiumそのものを単体で購入することはできません。Office Premiumがプリインストールされたパソコンを購入してはじめて利用できるのであって、Office 2019のようにソフトを購入して、複数のパソコンにインストールすることはできないので注意しましょう。
またOffice Premiumが入ったパソコンが壊れてしまった場合、必然的にOffice Premiumそのものも使用できなくなります。そのため、パソコンを丁寧に扱うことはもちろん、故障したら修理に出すなどして長く使い続けられるよう注意することが重要です。

Office Premiumの種類

Office Premiumには3つの種類があり、それぞれで使用できるOffice アプリケーションは異なります。

Office Personal Premium

Office Personal Premiumに搭載されているOffice アプリケーションは、「Word」「Excel」「Outlook」の3種類のみです。表計算や文書作成など、必要最少限の作業が行えれば十分という方に適しています。使用できるOffice アプリケーションが少ないため、企業向けとはいえないかも知れません。

Office Home & Business Premium

Office Home & Business Premiumでは、「Word」「Excel」「Outlook」「PowerPoint」「OneNote」を使用できます。家計簿をつけたり、プレゼン用の資料を作成したりと、家庭だけでなく仕事でも活用できるため、幅広いシーンで役立ちます。

Office Professional Premium

Office Professional Premium には、「Word」「Excel」「Outlook」「PowerPoint」「OneNote」に加えて、膨大なデータを整理・管理できる「Access」、デザイン性に優れた文書を作成できる「Publisher」も備わっています。ポスターやカタログの作成に加えて、データベースの構築も簡単に行えるので、ビジネスシーンでの利用に最適です。

Office PremiumとOffice 365の違い

Office Premiumと似た製品に「Office 365」があります。使用できるOffice アプリケーション・サービスともに類似していることから、自社に合っている製品がどちらか分からず、なかなか導入に踏み切れないという方もいるのではないでしょうか。以下で、Office PremiumとOffice 365の違いをご紹介します。

購入方法・価格

上記にてご紹介したように、Office Premiumはソフト単体では販売されていません。使用するためには「Office Premiumが搭載されているパソコン」を購入する必要があります。一度購入すれば、追加費用を支払うことなく永続的に使い続けることが可能です。

一方、Office 365はサブスクリプション型のサービスです。企業向けのプランは3つあり、それぞれ月間・年間契約で利用できます。

プラン

月間契約(税抜)

年間契約(税抜)

Office 365 Business

1,080円/月

900円/月

Office 365 Business Premium

1,630円/月

1,360円/月

Office 365 Business Essentials

650円/月

540円/月


使用できる端末の数

Office Premiumは、あらかじめOffice Premiumを搭載したパソコンでしか使用できません。また、パソコン1台につき1ライセンスという縛りがある他、別のパソコンに移行することもできないので、使用できる人数を増やすためにはOffice Premiumが搭載されたパソコンを新たに購入する必要があります。

一方、Office 365は複数の端末での使用が可能です。例えば「Office 365 Business」なら、1ライセンスで1ユーザーあたり、スマートフォン5台とタブレット5台、WindowsまたはMacのパソコン5台まで使用できます。またOffice 365には、契約したパソコンが故障しても他の端末で使用できるというメリットがあります。そのため、外出先でもWordやExcelを使用したい場合に特におすすめです。

OneDrive

OneDriveは、Microsoftが提供している、オンラインストレージサービスです。Office アプリケーションと統合されているため、WordやExcelなどのデータをクラウド上に保管できます。どの端末からでもオンライン・オフラインを問わずアクセスすることが可能です。

Office Premiumでは、OneDriveをOffice 365サービスを通して無料で使用できます。しかし、使用できる期間はOffice Premiumの購入から1年です。そのため、容量1TBのOneDriveを使用し続けるためには、新たにOneDriveを契約する必要があります。
例えば、「OneDrive for Business Plan 1」を月額540円(税抜)で年間契約すると、Office 365サービスと同じ1TBの容量でOneDriveを使用できます。なお、OneDriveは無料で使用することもでき、その場合は容量が5GBになります。

一方Office 365は、上記でご紹介した企業向けのプラン全てで、容量1TBのOneDrive を使用できます。別途契約する必要がないので、手間なくオンラインストレージを活用することが可能です。

Skype

Office PremiumのOffice 365サービスには、「Skypeによる無料通話(毎月60分)」もありますが、OneDrive同様1年を過ぎると使用できなくなります。そのため、1年を過ぎてもSkypeを使用するためには、別途契約する必要があります。Skypeの契約プランには例えば、月額350円で通話できる中国のプランや、月額950円のインドのプランなどがあります。

一方、Office 365には「Skype for Business」がサービスのひとつとして含まれているので、別途費用を支払うことなく使用できます。国内外への電話の発信・受信はもちろん、オンライン会議も行えます。

テクニカルサポート

Office PremiumのOffice 365サービスには、「テクニカルサポート」も備わっています。
テクニカルサポートとは、Microsoft サポート窓口を利用できるサービスです。Officeのセットアップやライセンス認証に加えて、通常は有料で対応している技術サポートに関する相談ができます。しかし、1年の無料期間を過ぎるとOffice 365サービスは使用できなくなるため、テクニカルサポートを引き続き利用する場合は別途費用を支払う必要があります。

一方、Office 365にはテクニカルサポートそのものがサービスとして含まれています。企業向けのプランであれば、「Microsoft Online Services テクニカルサポート」または「Office 365 管理センター」から無料で問い合わせることができます。

企業にはOffice 365がおすすめ

プリインストール版のOffice製品であるOffice Premiumには、ソフトをインストールする手間がないという利便性に加えて、常に最新のOffice アプリケーションを使用できるというメリットもあります。しかし、業務を行う上で役立つサービスを1年以上使用する場合は、別途費用が必要になります。
その点、同じOffice製品のOffice 365であれば、Office アプリケーションに加えて、容量1TBのOneDriveやSkypeによる無料通話などのサービスも使用できます。こうした点から、企業での導入にはOffice 365をおすすめします。

さーす丸ではOffice 365の導入をサポートしています。検討している方はぜひご相談ください。

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