Office 365とG suiteのどちらを選ぶ?それぞれの特徴を比較

2019/06/25
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Office 365とG suiteは、ともに業務の効率化やコミュニケーションの円滑化に役立つ有力なグループウェアです。そのため、「どちらを導入すべきか」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回はOffice 365とG suite、それぞれの特徴とプランをご紹介します。合わせて、選び方のポイントもご紹介しています。グループウェアの導入を検討している企業の担当者さまは、ぜひ参考にしてみてください。

Office 365とは

Office 365は、Microsoftが提供している法人向けのクラウドサービスです。従来のOfficeシリーズが買い取り型の永続ライセンスであったのに対し、Office 365はサブスクリプション型の非永続ライセンスです。月額または年額料金を払う必要があるものの、クラウドサービスであるため常に最新バージョンのアプリケーションを利用できます。また、オンラインとオフラインの両方に対応しているので、従来のOfficeシリーズを引き続き使用することも可能です。

Office 365のプランは家庭向けと企業向けに大きく分かれており、企業向けのプランは「Office 365 Business」と「Office 365 Business Essentials」「Office 365 Business Premium」の全3種類です。月単位もしくは年単位での申し込みが可能で、年単位を選ぶとユーザー1人につき月額料金が100円~300円ほど安くなります。

Office 365 Business

Office 365 Businessは、WordやExcelをはじめとする7つのOffice アプリケーションと、容量1TBのOneDriveが備わっているプランです。1つのライセンスでPCまたはMac 5台、タブレット5台、スマートフォン5台までインストールできるので、外出先でも気軽に利用できます。料金は、1年契約で月額900円(税抜)、1か月契約で月額1,080円(税抜)です。

Office 365 Business Essentials

Office 365 Business Essentialsは、1TBのOneDriveに加えて、法人メールと各種法人向けサービスが備わっているプランです。ExchangeやSharePoint、Skype for Businessなど、業務を行う上で役に立つ4つのツールを利用できます。この他、サービスを利用するにあたって独自のドメインを使用することも可能です。料金は、1年契約で月額540円(税抜)、1か月契約で月額650円(税抜)です。

Office 365 Business Premium

Office 365 Business Premiumは、上記でご紹介したBusinessとEssentialを組み合わせたプランです。7つのOffice アプリケーションと1TBのOneDrive、法人メールと各種法人向けサービスが備わっています。そのため、Office アプリケーションを利用しつつ社内システムをOffice 365で統一したいと考えている企業に向いています。料金は、1年契約で月額1,360円(税抜)、1か月契約で月額1,630円(税抜)です。

G suiteとは

G suiteはGoogleが提供しているグループウェアサービスです。Office 365と異なり100%オンラインなので、常に最新バージョンのアプリケーションを利用できる他、ソフトウェアをインストールする手間も省けます。またG suiteで作成したデータは、全てGoogleのサーバー上で管理されます。セキュリティ専門のチームによる監視をはじめ、暗号化や分散などの技術を駆使した管理体制が敷かれているため、安心してデータを保管できます。

G suiteには「Basic」と「Business」「Enterprise」の全3種類のプランがあり、いずれも企業向けです。また各プランに無料版があるので、契約前に使い心地を試すこともできます。
なお、G suiteのプランはいつでも変更可能です。そのため、最初はBasicから始めてグレードアップが必要だと感じたときに、BusinessまたはEnterpriseに変更するのもひとつの手段です。

Basic

Basicは、G suiteを初めて利用する企業や中小企業、多くの機能・容量を必要としない企業におすすめのプランです。容量30GBのGoogleドライブをはじめ、スケジュールの共有ができるGoogleカレンダーや、会社名入りのドメインを取得できるGmailなど、複数のアプリケーション・サービスが備わっています。料金は、1人あたり月額600円(税抜)です。

Business

Businessは、中堅規模以上の企業に加えて、ファイル容量を気にすることなくクラウドストレージを使用したい小規模の企業に最適なプランです。容量無制限のGoogleドライブの他、G suite内を一括検索できる機能、アプリ開発環境など、複数のサービスが備わっています。また、Basicにはない監査機能「Vault」を利用できるのも特徴のひとつです。社内のコンプライアンス監査に役立てられます。料金は、1人あたり月額1,200円(税抜)です。

Enterprise

Enterpriseは、さらに高度なセキュリティ機能を求めている企業におすすめのプランです。例えば、GmailやGoogleドライブのデータ損失防止機能、Businessよりも強化なVaultなどが備わっています。もちろん、容量無制限のGoogleドライブをはじめ、GmailやGoogleカレンダーなど、業務を効率化する上で役立つアプリケーション・サービスも利用できます。料金は、1人あたり月額3,000円(税抜)です。

企業にはOffice 365がおすすめ

Office 365とG suiteは、ともに円滑なコミュニケーションで業務を効率化する上で役に立つ優秀なグループウェアです。それぞれが独自のメリットを持っているため、どちらを選べばいいか分からず、なかなか導入に踏み切れない企業も多いのではないでしょうか。

企業に導入するグループウェアを選ぶ際に考慮すべきポイントは、これまでの業務環境です。
例えば、これまでOffice アプリケーションを利用していた企業、そしてWindowsのパソコンを使っていた企業であれば、Office 365が最適です。その最大の理由は、多くの人や企業がOfficeシリーズを使用していることにあります。Office 365なら、多くの社員が慣れ親しんだオフラインの環境を変えることなくオンラインに移行できるので、社内の混乱を招くことはありません。またOffice 365は、従来のOfficeシリーズにおける機能性や操作性を維持しているので、満足できる使い心地を実感できます。

今や、ほとんどの企業がOfficeシリーズを導入し使用しています。その点を踏まえると、Office 365とG suiteを比較したとき、企業に最適なのはOffice 365だといえます。

自社の作業環境に合ったグループウェアを選ぼう

企業にとって最適なグループウェアは、Office アプリケーションを軸に業務を行うのか、それともGoogleのアプリケーションを軸に業務を行うのかで異なります。Office 365とG suiteは、ともに質の高いサービスを提供しているので、優劣の差はほとんどありません。
どちらを選択するかは、社内の作業環境を中心に考慮しましょう。会社の作業環境がWindows中心の場合は、Office 365の方がおすすめです。

さーす丸では、Office 365の導入サポートに対応しています。この機会にOffice 365を導入して、業務のさらなる効率化、そしてコミュニケーションの円滑化を図ってみてはいかがでしょうか。

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