初心者必見!法人向けのウイルス対策ソフトを徹底比較

2018/11/06
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企業を運営する上で欠かせないITサービスはウイルス感染のリスクがあるため、ウイルス対策ソフトを導入しなければなりません。そこで今回は、一度は聞いたことがある有名なウイルス対策ソフトを比較し、まとめました。自社に合ったウイルス対策ソフトを選び、情報漏洩を未然に防ぎましょう。

ウイルス対策の重要性

情報システムやインターネットは利便性が高く、企業を運営するためには欠かせないものとなりました。しかし、ウイルス対策を怠ると様々なリスクがあります。
特に、企業が使用している情報システムやインターネットがウイルスに感染してしまうと、個人情報や機密情報の漏えい、ホームページの改ざん、基盤システムの停止といった被害を受けるリスクがあります。そうなった場合、企業は顧客や取引会社からの信用を失い、経営破綻してしまうこともあるでしょう。ウイルス対策は、企業にとって重要な経営課題であるとともに、社会的責務が求められます。

ウイルス対策ソフトを徹底比較

ウイルス対策において、まず思い浮かべる手段と言えば「ウイルス対策ソフトの導入」ではないでしょうか。しかし、ウイルス対策ソフトと言っても種類が豊富で、どれを選ぶべきなのかと悩む方が多いはずです。そこで、有名ウイルス対策ソフトの概要や主な機能とメリットをご紹介します。

Trend Micro Cloud App Security

ウイルスバスターシリーズで有名なトレンドマイクロ株式会社が開発したTrend Micro Cloud App SecurityはAI技術やサンドボックス分析によって、ビジネスメール詐欺やランサムウェアといった脅威からOffice 365を保護するウイルス対策ソフトです。創設者が台湾出身ということもあり、アジア圏で特に人気があるウイルス対策ソフトです。

機能とメリット

それでは、Trend Micro Cloud App Securityの主な機能とメリットをご紹介します

高度なウイルス対策
Office 365やBox、Dropbox、またはGoogleドライブの機能を強化し、データやファイルに潜む不正コードを検出します。また、未知のウイルスや新たな脅威からもネットワークを保護できます。

クラウド環境の保護
クラウド上のファイル共有サービスを通じて、内部だけでなく外部にも脅威が広まらないようにします。遠隔地からアクセスする従業員やパートナー会社、タブレット端末から共有されるファイルを検索し、ファイル共有を不正プログラムから保護します。

簡単な導入
クラウドのセキュリティであるため、複雑な導入作業をせずにウイルス対策ができます。また、ソフトウェアのインストールやユーザ設定の変更、プロキシの展開、MXレコードの変更といった初期設定の手間がかかりません。利便性はそのままで、利用しているクラウドサービスのユーザ機能と管理機能を継続して使うことが可能です。

Symantec Endpoint Protection Cloud

ノートンシリーズで知られるシマンテック・コーポレーションが開発した、Symantec Endpoint Protection Cloudは、5分で導入可能な標的型攻撃対策のクラウド型セキュリティです。中小企業を狙った膨大なマルウェアを利用した攻撃を防ぐウイルス対策ソフトとなっています。日本はもちろん、世界中で人気のあるウイルス対策ソフトです。

機能とメリット

Symantec Endpoint Protection Cloudの主な機能とメリットをご紹介します。

優れた防衛機能
従来の防御テクノロジーに機械学習やアプリケーション保護、マルウェア検知、アンチウイルスといった新機能が追加搭載されています。そのため、高度な脅威の連鎖を攻撃や侵入、感染からシャットアウトします。

管理や設定が楽
クラウド上で管理しているため、管理サーバーが必要ありません。セキュリティの基本設定もオンオフのボタンを押すだけなので、5分で完了します。そのため、Symantec Endpoint Protection Cloudは、管理者が少ない中小企業におすすめのウイルス対策ソフトです。

ESET Endpoint Protection Standard

ESET Endpoint Protection Standardは、イーセット企業体有限責任会社というスロバキアの企業が開発したウイルス対策ソフトです。日本国内ではキヤノンITソリューションズが代理店となり、販売しています。ESET Endpoint Protection Standardは、独自開発のヒューリスティック技術という高度な検出システムを製品に搭載しているので、悪意のある振る舞いを検出し、新たなウイルスなどの脅威に対処できます。欧州での人気は高いのですが、アジア圏では文字やサポートの面で少々不安があります。

機能とメリット

ESET Endpoint Protection Standardの主な機能とメリットをご紹介します。

ThreatSenseテクノロジー
ThreatSenseテクノロジーにより、メールやインターネットなどのあらゆる経路から侵入してこようとするマルウェアからサーバーを守ります。ThreatSenseテクノロジーは、既知のマルウェアはもちろんのこと、新たなマルウェアも高確率で検出します。

マルチプラットフォーム
WindowsやMac、Linux、Androidといった幅広いOS環境に対応しています。また、サポートが終了したWindows 2000から、最新バージョンのOSまで対応します。

Kaspersky Endpoint Security for Business Select

Kaspersky Endpoint Security for Business Selectはロシアの首都、モスクワに本社を置くカスペルスキーが開発したウイルス対策ソフトです。Endpoint Security for Business Selectはデバイスコントロールやアプリケーションコントロール、Webコントロールといった機能を搭載しています。また、企業のエンドポイントをマルウェアから保護し、セキュリティを強化します。気になる点は、これまでご紹介したセキュリティソフトに比べると、第三者との不正なやり取りを行ったというニュースが多いことです。

機能とメリット

Kaspersky Endpoint Security for Business Selectの主な機能とメリットをご紹介します。

マルウェアの拡散を防止
マルウェアに感染したファイルがサーバー上に1つでもあると、ネットワーク上のPCに感染するリスクがあります。しかし、Kaspersky Endpoint Security for Business Selectには、ファイルサーバー用のアンチマルウェア機能を搭載しているため、WindowsやLinux、FreeBSDといったサーバー環境をマルウェアから保護し、拡散を防止できます。

セキュリティ機能の統合
カスペルスキーのコアテクノロジーはすべて自社開発されているので、効率的で統合された保護を受けることができます。

ウイルス対策をして信頼性を高めよう

ウイルス対策の重要性を改めて感じたという方は、できるだけ早くウイルス対策ソフトを導入しましょう。これまでご紹介したウイルス対策ソフトで最もおすすめなのは「Trend Micro Cloud App Security」です。アジア圏の企業や組織でより力を発揮できるウイルス対策ソフトとなっています。
また、中小企業を経営されている方におすすめのウイルス対策ソフトは、中小企業のウイルス対策に特化した「Symantec Endpoint Protection Cloud」です。ウイルス対策を強化し、企業の信頼性を高めましょう。

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